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高森明勅
2013.10.18 14:40

靖国神社秋季例大祭、しかし、首相の姿は…

10月18日、靖国神社秋季例大祭当日祭。

9時前に、長男と参集殿二階の控え室へ。

まだ誰もいない。

我々が一番乗りだったようだ。

やがて続々と人が集まる。

伊勢から、皇学館大学の清水潔学長が来られていて、
久しぶりにお会い出来た。

日本会議の椛島事務総長、岩手県桜山神社の坂本宮司などとも。

拝殿に移動。

午前10時、祭典が始まる。

クライマックスは勅使の参向。

参列者一同は起立してお迎え。

勅使が天皇陛下からの御幣物を献じ、御祭文を奏される。

勅使のお帰りにあたり、再び一同、起立してお送りする。

祭典が一区切りついて徳川宮司のご挨拶。

全ての宮家から御幣帛料の献進があったと紹介された。

後、参列者が順次、本殿に進み拝礼。

身の引き締まる思い。

しかし、境内に安倍首相の姿は、遂になかった。

安倍氏は、首相就任翌日の昨年12月27日に、
靖国神社にお参りするはずだった。

ところが、菅官房長官や政務秘書官の
今井尚哉氏(前資源エネルギー庁次長)、
内閣官房参与の谷内正太郎氏(元外務事務次官)らの
強硬な反対に遭って、頓挫してしまった。

今井氏などは、「命を懸けてでも阻止する」と息巻いているらしい。

参拝推進派の飯島勲内閣官房参与は、
この秋季例大祭を「ラストチャンス」と表現していた。

一方、まだ年内参拝を断念していないとの報道もある。

だが、もし年内に参拝が行われないようなら、
安倍首相の靖国神社参拝は今後、まず望み難いと見なければならない。

それは、安倍首相の指導者としての資質に、
重大な疑念を抱かせることになろう。
高森明勅

昭和32年岡山県生まれ。神道学者、皇室研究者。國學院大學文学部卒。同大学院博士課程単位取得。拓殖大学客員教授、防衛省統合幕僚学校「歴史観・国家観」講座担当、などを歴任。
「皇室典範に関する有識者会議」においてヒアリングに応じる。
現在、日本文化総合研究所代表、神道宗教学会理事、國學院大學講師、靖国神社崇敬奉賛会顧問など。
ミス日本コンテストのファイナリスト達に日本の歴史や文化についてレクチャー。
主な著書。『天皇「生前退位」の真実』(幻冬舎新書)『天皇陛下からわたしたちへのおことば』(双葉社)『謎とき「日本」誕生』(ちくま新書)『はじめて読む「日本の神話」』『天皇と民の大嘗祭』(展転社)など。

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